寂しさ。
これは突然襲ってくる。
虚しさ。
空虚な自分を意味する。
恋しさ。
自分の居場所が無くなった時に感じる。
GAME
「・・・・今日の分は終わりかな・・・」
残業分の書類を眺めて一言。
もう既に定刻2時間後。
外は暗さを増している。
不気味
そう言える。
誰も居なくなった九番隊詰所。
流石に副官補佐は大変だ。
そう身に染みる。
成り立てだが、
檜佐木からも東仙からも充分すぎるくらいの信頼を受けている。
。
まだ10代だが
わずか一年でここまで上り詰めた。
実力は計り知れないほど。
頭脳明晰。
容姿端麗。
そんなの悩み。
「・・・・・また・・・最後まで一人だった・・・・」
友達と言える者が居ない。
自分の存在を確かめたい。
自分を必要としてくれる人を探したい。
・・・・・・方法は一つ。
「・・・・・処女ほど下手じゃないはず。」
異性との性行為。
「・・・先ずは・・・・」
詰所の扉を閉め
誰も居ない事を確認する。
電気を消し
しんとする廊下を歩く。
月明かりが届く。
の輪郭が浮かび上がる。
そっと足を進める。
その先は・・・・・
「・・・・・市丸隊長。」
あの男なら
あたしの心を満たしてくれる。
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